金運・健康運・仕事運に恵まれた家を建てる!風水の家マニュアル【完全版】
風水を取り入れた家づくりをする前に、知っておいて損はない「風水の歴史」や「風水の基本的な考え方」などについてまとめました。「風水って何?」と思っている方は、まずはこちらをご覧ください。
風水とは?
風水とは、中国で発祥した統計学。地理学や心理学、医学などをまとめ、気の力を利用した、開運のための環境学です。
簡単にいうと、衣食住や行動など、自分のまわりの環境を使って運を開いていこうというもの。
風水では「環境が運を決める」と考えます。「運が悪い」と考えている人がいるなら、自分の環境を見回すことで、運が悪い原因を見つけることができます。それを取り除いて、良い運気を呼び込むための風水を実践することで、開運を実現することができるのです。
しかし風水は、ただ頼るだけでは何も変わりません。良い運気を呼び込むために、自分で工夫したり努力をしたりすることで、自分自身の力で良い方向に変えていくことができるものなのです。
中国でもっとも古い史書といわれている『尚書』の中に、地形や地勢を視察した経緯が記されているため、風水は少なくとも2700年前には存在したということがわかっています。
4世紀ごろになり、地理学やト宅などと呼ばれていたのが、「風水」という言葉が使われるようになりました。
風水には2つの流れがあるといわれています。中国東南部、江西省で発展した「江西派」と、中国東南部、福建省で発展した「福建派」です。
江西派は、山や水、穴などの地勢を読むことに重点を置き、山の形などの地形を重視して、目に見える地理や形勢の解読を主としていました。そのため「形勢派(巒頭派)」と呼ばれています。
福建派は、羅盤という方位盤を使って、五行、九星、八卦、十干、十二支などとともに吉凶を判断していました。理の原理によって地を読むことから、福建派は「理気派」とも呼ばれています。
やがて風水は、王城や王都の設営、戦における戦略法などに用いられ、中国の歴史上栄えた都の多くは、風水によってつくられたともいわれています。
日本には、推古天皇の時代に、本格的に伝来しました。風水に興味を持ったのが聖徳太子で、聖徳太子は風水の知識を用いて、法隆寺を建立したといわれています。
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風水の基本である陰陽五行説は、古代中国で生まれた自然哲学の思想です。自然界にあるすべてのものは「陽」と「陰」という性質のどちらか一方を持っており、なおかつ「木、火、土、金、水」という五行の要素に分類されるという考え方をまとめた説になります。
陰陽と五行はどれが良い悪いというものではありません。そのため、運気を上げるためには陰陽のバランスを保持することに加えて、五行における各要素の特徴もしっかり把握する必要があります。また、五行では「相生」と「相克」の法則に基づいた、創造と破壊のサイクルも重要です。
こちらでは、陰陽五行説の概要についてわかりやすく解説するとともに、おすすめの運気アップ対策も紹介しています。
八卦(はっけ、はっか)とは、易学の基本となる8つの図形のこと。
古代中国人は、天、沢、火、雷、風、水、山、地の8つの要素が、自然と人生を支配するものと考えました。そして、この8つの要素それぞれに、天=乾(けん)、沢=兌(だ)、火=離(り)、雷=震(しん)、風=巽(そん)、水=坎(かん)、山=艮(ごん)、地=坤(こん)の文字を当てました。
そして、その8つの要素に、象徴としての形が与えられました。それが卦です。卦は、爻(こう)という棒状の記号を3つ組み合わせた「三爻」によってできたもので、爻には、陽(剛)を表すものと陰(柔)を表すものがあり、その組み合わせによって、八卦ができます。
最初の8つの自然要素のほか、人間や動物、方位などさまざまな事象が八卦に分類されます。
たとえば
乾=父=馬=西北
兌=少女=羊=西
離=中女=雉=南
震=長男=龍=東
巽=長女=鶏=東南
坎=中男=豚=北
艮=少男=狗=東北
坤=母=牛=西南
となります。
このほか、体の部位や季節、色、九星なども八卦で分類されています。
八卦は、具体的な事象ではなく、象徴的なものを指しているので、そこから推測して、実際の物事に当てはめていきます。
風水や家相の鑑定するためには、方位を調べなければならないのですが、その方位を調べるために、まずは家の中心を求める必要があります。
家の中心は正確に求めなければいけません。中心がずれてしまうと、吉方位だと思っていたところが凶方位だったりして、鑑定結果が変わってきてしまうからです。
ここでは、建物に張りや欠けがない、あるいは少ない場合の中心の求め方と、張りや欠けが多い場合の中心の求め方を紹介。風水における家の中心の重要性についても解説しています。
建物の出っ張った部分を「張り」、へこんだ部分を「欠け」といいます。張りは、方位によっては吉相になりますが、欠けは、風水において凶相となります。とくに、鬼門や裏鬼門の欠けは悪いといわれ、さまざまなトラブルが起こると考えられています。張りも、鬼門と裏鬼門にある場合は凶相です。
建物自体のほか、土地の欠けも良くありません。三角地や旗竿地は、風水的には凶相といわれていますが、欠けがあることによって採光や風通しが悪くなり、建物が傷むと考えられています。
良い運気を呼び込むために、風水に掃除は欠かせません。とくに、気の入り口である玄関は、金運、社会運、仕事運など、さまざまな運気に影響します。
キッチンは金運アップにつながりますし、トイレは家の中の悪い気がたまりがちです。とくにトイレは、汚れていると全体運が下がるので、いつもきれいにしておきましょう。
健康運をアップさせるなら、バスルームと寝室の掃除をしっかりと。バスルームは風通しを良くして、寝室の寝具も清潔なものを使うようにしましょう。
運気アップにつながる掃除のポイントについても紹介しています。
風水とは、人間の行動や環境から算出された統計学。良い気のエネルギーを取り込み、運気を上げていこうというものです。良い気はきれいなものに、悪い気は汚いものにとどまるといわれているので、家を掃除したり風通しを良くしたりして、気の流れを良くするというのが、風水の考え方の基本です。
風水は、自分の工夫や努力次第でいくらでも変えられます。風水にとらわれてストレスをためてしまうのは本末転倒。風水を気にしすぎることなく、上手に生活の中に取り入れてください。
五行説によると、方位ごとに影響を持つ運気があります。
北は暗くて静かな方位。財産など、大切なものを保管するのにいいといわれています。水の方位ともいわれ、悪い気を流し、愛情をつかさどる方位でもあります。
鬼門の方位。凶方位と思われがちですが、位の高い神聖な方位とも。汚れたままにしておくと運気がダウンするので、常にきれいにしておく必要があります。土の方位でもあり、大きな変化や継続を表す方位です。
チャレンジ精神、活発さなどを司る方位で、パワーや活力の源。木の方位とも言われ、若さや発展運にも影響があります。音との相性がいいので、音の出る家電をこの方位に置くのがおすすめ。
恋愛や結婚の運気をもつ方位。人間関係や信頼、縁など、人間関係を円滑にするための方位。女の子の部屋は東南につくるのがおすすめ。木の方位で、発展を促したり縁を引き寄せたりするといわれています。
才能や美しさに関わる方位。感が冴えたり、才能が認められたり、いつまでも美しさを保ちたい人にも重要な方位です。火の方位で、美や知力を司るといわれています。
裏鬼門と呼ばれる方位。土の方位で、土の気がもっとも高い方位でもあります。茶色のものやテラコッタ、素焼きのものをインテリアに取り入れると運気がアップするといわれています。母や妻として女性の運気を上げることで家庭運の上昇にもつながります。
金の方位といわれ、実りを表し、金運に大きく関わる方位です。寝室や和室が向いていますが、トイレや浴室などの水回りは「金運が水に流される」とされ、避けたほうがいいといわれています。
主人の方位ともいわれ、上司や主人、出世などを司るため、この方位の運気を上げると出世に関わってくるとされています。金の方位で、仕事運や援助運にも影響があります。
風水では家の中心に立った時、北東の方角を鬼門、真反対にある南西の方角のことを裏鬼門と呼んでいます。鬼門はその昔、中国で北東から敵が攻めてきたことに由来し、裏鬼門は南西から強い風が吹くことから、どちらも凶相だと考えられてきました。
鬼門・裏鬼門の考え方が日本に入ってきたのは、1400年以上も前の奈良時代。中国から家相が伝わり、日本の地形が北東から南西の方角に伸びていることから、日本にとっても鬼門・裏鬼門の考え方が深く根付いています。
明堂(みんどう/めいどう)は家の外から入り込むさまざまな気を溜め、練り、家に適した気へと変化させてくれる空間を指します。例えば、玄関のアプローチや庭などです。気を練るために必要な空間なので、駐車場や駐輪場など、何かの目的で使用するスペースでは明堂の役割を果たしてくれません。
明堂がない家は、さまざまな人が行き交う道路と面しているため、良い気も悪い気も乱雑に流れ込んでしまいます。悪い気を避け、良い気が入り込む家を建てたいと考えている方は、ぜひ道路と家の境界に明堂を設けてください。
明堂の説明を聞いて「悪い気が入り込んでしまうのなら、明堂を設けるよりも通り道を塞ぐほうが早いのでは?」と思った方もいらっしゃるでしょう。しかしそれでは、良い気の流入まで防ぐことになってしまいます。玄関は風水における穴、いわば良い気が集まるパワースポット。家の目の前に高層ビルや高い建物がある状態(射)は、良い気が家に入らなくなってしまうため避けたほうが良いでしょう。
そのほか、家の目の前に崖がある(欠)、分岐している川がある(分)、崩れやすい土地がある(崩)、圧迫するような風景がある(狭)などの状態も風水の考えでは良くないとされています。
風水では、方位によってラッキーカラーがあります。
このほか、運気に合わせたラッキーカラーというものがあります。
家相は中国から伝わった風水の考え方をベースにして生まれた「環境学」だといわれています。
先人の知恵が残されており、私たちが安心して暮らすためのアドバイスがたくさん詰まっているという点では風水に通ずるものがあるでしょう。
四季という独特の気候がある日本の土地に順応し、その土地に住む人々の生活を豊かで安心なものにできるように考えられているのです。
引越しは風水を取り入れるベストタイミングであり、幸運を呼び起こすだけでなく、災難やトラブルから身を守るための対策になります。方角や時期、タイミングを考慮したうえで、しかるべき時期にしかるべき方向に動くことが大切。
引越しをするタイミングを知るには、日の吉凶を判断する「六曜」が参考になります。カレンダーに記載されている大安・先勝・先負・友引・仏滅・赤口が六曜です。また、引越しはその家の主人となる方の吉方位に当たっているかも重要ポイント。人が生まれながらに持っている吉方位と凶方位を見極め、ベストな方位を選ぶ必要があります。
良い気をまわすためには、間取りを決める際に風水や家相の考え方を参考にする必要があります。
例えば、人だけでなく運気の通り道ともなる玄関と一直線に繋がるような窓があると、良い気は素通り。悪い気がたまりやすい水場が玄関の近くにあるのも、避けたいものです。
ここでは、家の形や周辺環境、庭など、家全体に関するポイントや玄関・階段などの配置について、押さえておきたいコツをまとめました。
間取りにこだわることで、良い気をためこみ、反対に悪い気を遠ざけるようなパワスポ住宅を建てましょう。
何千年も前から尊いものとして大切に扱われてきた鏡は、強いパワーをもつアイテムです。風水では鏡の置き場所や置き方を工夫するだけで、幸運が舞い込むとされています。玄関に鏡を置く場合、鏡の高さは一家の大黒柱の目線に合わせて、飾る位置を右側にすると人間関係運がアップするとされています。そのほか、風水ではリビングに鏡を配置する場合は入り口の正面を避ける、寝室に鏡を置かない、などの考え方もあります。鏡のもつ力と風水の考え方を取り入れ、幸運を呼び起こしましょう。
食事は人が生きていくために欠かせないものですが、風水においても非常に重要な行為とされています。なぜなら、食事で生命エネルギーを取り込むことによって、生きることに直結する金運も高まるからです。
金運を高めたいなら「おいしく食べる」という基本的なことを重視しましょう。楽しい気持ちで食べることができれば、効率的にエネルギーを取り込めるようになるため、運気も上がりやすくなるのです。
また、食材によっては特に運気が上がりやすいものも存在します。例えば、お米や貝類は金運アップだけにとどまらず、仕事運アップや家庭円満にも繋がると言われています。
こちらでは、食事の重要性や幸運をもたらす食材、風水に良い影響を与えるオススメレシピについてまとめました。
時計は生活に欠かせないアイテムの1つですが、風水の観点から見ても重要な役割を持っています。なぜなら、時計は人間関係と金運に作用するためです。「金運を司る西側に飾るべき」といった意見が出ていますが、時計に含まれる風水のパワーはそこまで大きくないため、置き場所はあまりこだわらなくても大丈夫です。それよりも時計の形や素材に目を向けたほうがいいでしょう。
こちらでは、風水における時計の役割や選び方、置き場所に対する考え方について解説しています。
風水において龍脈・龍穴は極めて重要です。「龍脈」は大地の気が流れるルートのことを指しています。龍脈に流れている気は良質なエネルギーを持っているため、これを取り込めば運気をアップさせることができるのです。
一方「龍穴」は龍脈に流れている気が行き着く先のことであり、運気の流れ満ちるゴールとも言えます。この龍穴にあたる場所からは龍脈の気が湧き出ていますが、そこがいわゆる「パワースポット」と呼ばれているものです。つまり、運気をアップさせたいなら龍穴に足を運べばいいというわけです。
こちらでは、龍脈・龍穴について、地理や歴史も交えながらより詳しく解説するとともに、日本国内にあるオススメの龍穴スポットを紹介しています。
水晶は風水において「守護石」と呼ばれる重要なアイテムです。悪い気から守ってくれる魔除けの効果を秘めています。例えば、寝室の四隅に水晶を配置することで、強力な結界を作ることができるといわれています。
なぜこのような効果を発揮するのかというと、水晶には室内の気を浄化して、空間のパワーバランスを整える力があるからです。
また、水晶には室内の気のめぐりを良くして、エネルギーを陽の気に入れ替えてくれる効果もあります。じめじめとした感覚や重苦しい気分を感じる部屋があれば、そこには悪い気が溜まっているため、水晶を置いて気のめぐりを改善する必要があるのです。
こちらでは、水晶が持つ風水パワーに加えて、水晶の選び方や種類についても詳しく解説しています。
観葉植物を室内に置く場合、風水の観点から注目すべきポイントは場所だけではありません。観葉植物にもさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴を持っているためです。とくに葉の「形」と「向き」は風水の効果に大きな影響力をもたらします。
例えば、パキラなど丸い葉が上向きに伸びている観葉植物は、人間関係の調和やリラックスの効果に加えて、金運や仕事運の上げる効果も発揮します。つまり、観葉植物の風水では場所に加えて、種類ごとの特徴も押さえたうえで、適材適所の配置を心がけることが大切なのです。
こちらでは、風水と観葉植物の関係性とともに、どの場所にどんな観葉植物を置くべきなのか、運気を呼び込むための置き方をまとめています。
花を用いた「花風水」では、花の選び方と置き方がとくに重要なポイントとなります。膨大な種類の花が存在することはもちろん、置き場所の方角や花瓶の素材など、花を取り巻く環境も風水の影響を受けるためです。実際、花の選び方と置き方のパターンを組み合わせると天文学的な数字になるため、答えを導き出すにあたって、花風水の要点を押さえなければなりません。
そのためには、まず花の色に着目して絞り込みを行なった後、アップさせたい運気に合わせて方角や花瓶を選択する必要があります。
こちらでは、花風水の概要にも触れながら、運気アップに繋がる花の選び方と置き方を解説しています。また、おすすめの花の種類も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
風水では、水槽を家の中に置くと金運が上昇するといわれています。住まいの中に水槽を置くときは「財方」または「本命掛」から運気上昇の方位を導き、正しい位置に置くことが大切です。
さらに、水槽の形状や大きさ、中で飼う生き物やその数など、さまざまな要素が金運アップに関わってきます。こちらでは、風水と水槽との関係や、金運アップを導くための方位の出し方、水槽で飼うのにおすすめの生物情報などを詳しく解説していきます。