金運・健康運・仕事運に恵まれた家を建てる!風水の家マニュアル【完全版】
家の各部屋について、風水の観点から見た良い間取りと悪い間取りについて解説。専門家からのアドバイスもあります。
それぞれの部屋によって、吉方位や凶方位は異なります。ここでは、風水的におすすめの各部屋の間取りを紹介。避けた方が良い間取りや風水についても紹介していきます。
人だけでなく、玄関は気の入り口でもあります。そのため、風水において玄関は「収気」と呼ばれ、重要な役割を担っています。金運アップを狙うなら、吉方向である東、東南、南、西、西北に配置を。鬼門となる北東は避けましょう。
玄関に大きな鏡を置くと玄関を広く見せることができますが、玄関正面の鏡は悪い気だけでなく良い気も跳ね返してしまうので、少しずらして置くのがおすすめです。
また、玄関近くにトイレを配置することは絶対におすすめできません。というのも、トイレは不浄の場所といわれ、家の運気を吸い取ってしまう場所になるためです。玄関から入ってきた良い運気がトイレに吸い込まれてしまっては意味がありません。「玄関近くにトイレは配置しない」というルールは必ず意識しておきましょう。
風水では、あまり日当たりというものを重視されないのですが、家族が長時間過ごすリビングでは日当たりを最優先に。どの部屋よりも日当たりの良い場所をリビングにして、居心地の良い空間をつくりましょう。
日当たりの良さからいうと、リビングの吉方位は東南や東がベスト。
さらに、玄関からリビングを通って、それぞれの部屋に行く間取りが理想的です。リビングは家族が集まり「まとまり」を維持するための空間。そのため、全員がまとまりをもって暮らせるような居心地の良い空間であることは何よりも優先されます。
とはいえ、各々が自分にとって都合の良い空間にしようと勝手に自分のグッズを持ち込むことはおすすめできません。過度に物を置くと部屋の中の気のバランスが崩れやすくなってしまいます。
あくまで家族全員が"和"をもって暮らせるよう、リビングには余計なものは持ち込まず、誰もが居心地良く感じられる空間を保つことが大切です。
家族のエネルギーとなる食事をつくり、みんなでおいしく食べるためのキッチンは、明るさと風通しの良さを重視しましょう。
キッチンの吉方位は東、東南、西北。吉方位にキッチンがあることで、料理をする人も明るく元気になり、家族も活力が生まれます。
西日が当たりやすい西や西南は、夏場は暑くなり、食べ物が腐りやすくなるので注意しましょう。体感温度が高すぎる空間では食欲も減退するため、家全体のパワーを蓄える場=キッチンという意味でも好ましくありません。
だからといって、寒くて過ごしにくい空間にすることもNGです。料理をする方が過ごしにくくなってしまいますし、健康に影響が出る可能性も否めません。
火と水という対極に位置するものを両方取り扱う場であるキッチン。風水的に対極の位置に位置するエネルギーを用いる場合は、細心の注意をもって扱うべきとされています。
キッチンを居心地の良い場にするというのは普通に暮らしていると後回しにしてしまいがちなポイントですが、風水を取り入れたいと考えているなら、ほかの部屋と同じように重視すべきでしょう。
トイレは不浄の場所といわれ、家のどこにあったとしても凶だといわれているため、吉方向がありません。けれども悪い気が滞らないように、風通しの良い場所にあるといいといわれているので、東や北、西、東南などがおすすめ。
陰の気を集めないように、トイレはいつもきれいにして、こまめに空気を入れ替えるようにしましょう。トイレットペーパーや汚物入れを乱雑においてトイレの中を狭くしてしまうのはおすすめしません。
トイレは住民の寿命をつかさどる場所というのが風水の考え方の一つにあり、狭くすることは寿命を縮めるという意味あいにつながってしまうためです。もとから広くつくることは難しくとも、きれいで清浄なトイレを保つようにするのは誰にでもできるはず。
窓がない場合は換気扇を設けるようにしてください。照明を明るくしたり、パステルカラーのトイレグッズを使ったりして、明るく清潔感のあるトイレにしましょう。
風水では、浴室は鬼門になりやすいといわれています。そのため、風通しを良くして、清潔さを保つことが大切です。
水を使って湿気がこもりやすい場所なので、トイレ同様、風通しの良い北、東、西、東南の位置にあるといいでしょう。かれども、北は、冬は寒いので避けた方が良いかもしれません。
浴室は健康運や美容運、恋愛運に関係するといわれているので、浴室はいつも明るくきれいに。
廊下は、方位よりも長さや位置が重視されます。
廊下の長さは、家の一辺の3分の1~3分の2くらいまでがベター。風水では直線よりも曲線が良いとされるので、廊下が長い場合には、途中に観葉植物を置くと良いでしょう。廊下は気の通り道になるので、大きな家具や不用品などは置かないように。
家の中央に廊下がある場合は暗くなってしまうので、隣接する部屋のドアを開けるなどして、外からの光が入るようにするか、照明を明るいものに替えましょう。
階段も吉相が取りにくい場所の一つ。暗いと悪い気がたまってしまったり、足元が見えずに転落事故などが起こるリスクも高まります。
外光が入るようにしたり照明を効果的に使ったりして、常に明るい空間にしましょう。スペースを有効活用するために、階段下に収納やトイレを配置する方がたまにいますがこれはNGポイントです。
風水的に太陽光の入らない場所に配置されている部屋は、どちらかといえば忌み嫌われる傾向にあります。というのも、古来の日本では廊下で囲まれた部屋を「四方囲み」といい、武士が切腹する際に用いる部屋としてきました。そのようなマイナスのイメージが色濃く残っているのが太陽の当たらない周囲を壁に囲まれた部屋であり、階段の下もまたその条件を満たしやすいのです。
観葉植物を置くことで気の流れが良くなりますが、階段幅に余裕がない場合には、転落の危険性を高めてしまうので、無理に置かないように。
一日の疲れを癒し、翌日のための英気養うための空間である寝室は、風水でも重要なポイントになります。
寝室の風水が悪いと良い睡眠がとれなくなり、健康運にも大きく関わってきます。体調に不安なところが出てくると、日常生活や仕事にも支障が出てきてしまうのです。
寝室自体の方位のほか、ベッドの位置も大切。よく眠れないときには、10センチ単位でベッドの位置を変えてみるのもおすすめです。
子どもの健やかな成長のために、子ども部屋の方位はとても重要。子ども部屋は、太陽の光が入る東、東南、静かで勉強するのにぴったりの北が吉方位です。
男の子と女の子、落ち着きや積極性など、子どもに何を求めるかによっても、おすすめの方位は違ってきます。
子ども部屋は、ベッドと机の位置もポイントになるので、配置の際はしっかり検討しましょう。
「第二の玄関」とも呼ばれるバルコニー。玄関同様、きれいにしておくのが基本です。
バルコニーが南、東南、東向きの物件は人気ですが、風水的にも吉。とくにマンションの場合、東南にバルコニーがあるとリビングも東南になり、西北に玄関がくるという吉相パターンになることが多いようです。
ベランダやバルコニーは建物に含まれないため、NG方位はとくにありません。
家の間取りと同様に、庭の方位にも吉凶があります。これから造庭を予定している人、ガーデニングをする人は、風水を取り入れた「福」を呼ぶ運気の庭を造ってみませんか?
風水を意識した庭造りには、正確な方位を知ることが大切です。その方位に関連する運気と風水の五行(火・水・土・金・木という属性)は、それぞれ下記の例のように、相性が良いとされる色の花や庭木があります。
こういった植物を植えて、お手入れすることで運気を上昇できると考えられているのです。
風水では欠かせない概念としてよく登場するのがこの「鬼門・裏鬼門」の考えです。
鬼門とは家の中心から見て北東の方角を指し、裏鬼門は読んで字のごとく鬼門の反対側の南西を表します。
不浄な場所といわれるトイレや浴室などは鬼門・裏鬼門にあたる方向には配置してはならない、と考える方も少なくはありません。また、気の入り口とされる玄関や食材を取り扱うキッチンも鬼門・裏鬼門を避けるべきだといわれています。
鬼門・裏鬼門に配置しても問題ないのはリビングや寝室、子ども部屋です。
やむを得ず浴室やトイレを鬼門・裏鬼門の方向に配置する場合は、リカバリー方法を試すべき。たとえば、こまめに掃除する・盛り塩をする・花を飾るといった方法があります。
風水は、清浄な気を家の中に取り入れるための上手に流すために知っておくべき知識・学問です。風水の気は360度から流れているため、どの方向からもスムーズに運気が流れる間取りにしておくことが幸運を呼び込むために重要なのです。
反対に、家の形がいびつに歪んでいると運気がスムーズに流れてくれず、滞ってしまうことに…。風水の間取りでは、長方形、正方形などの「左右対称のもの」が気を滞らせにくく、好まれることを忘れないでくださいね。
間が大きく欠けているコの字型の家や三角形の家といったいびつな形も避けたほうが良いでしょう。
風水と間取りを考えるうえで基本となるのが、方角によってどのように吉兆が左右されるかどうかについての知識です。
家の間取りを考える前には家の間取り図を用意し、その間取りのどこに家の中心が位置するのかを考えましょう。間取り図の角を結んで交わる点がその家の中心です。
方角によってつかさどられている運気も異なると考えられていて、北は金運・愛情運、東南は恋愛運や結婚運、南は美容運や人気運、西南は家族運、北西は社開運を左右するといわれています。家の中心は全体の運気を左右すると考えられているのです。
ただ、方角にこだわって間取りを考えるのはあまりおすすめできません。まずはその土地に合った間取りを重視しましょう。
家族が仲良く幸せに暮らしていくために気になるのが、家庭円満になる間取りではないでしょうか。
家族の一体感を生み出す場所である「家」。その間取りには、家庭円満のために押さえるべきポイントがいくつか存在します。
まず挙げられるのは間取り決めはリビングを中心にするということ。リビングは家族全員が集い、つながりを深める場所です。そのため、リビングの間取りを真っ先に考える必要があります。
次に重要なのが個室はなるべくつくらないということ。不用意に個室があると何か不都合なことがあった際、すぐに家族が引きこもってバラバラになることにつながるのです。
家族の幸せや健康を願うのであれば、間取りをしっかりと整え、家の健康も維持することが大切になります。
家の中のどの部分であれ、清潔で整頓された状態が風水的にベストであることには間違いありません。
リビングやキッチンなど普段からよく掃除をする場所はもちろん、玄関や寝室、個人の部屋などの掃除、整理・整頓も忘れずこまめに行なうようにしましょう。
例えば、玄関に靴が散らばった状態になっていると、運気を高めてくれるはずの気の流れがよどんでしまうことになり、家庭の空気が悪くなることにつながります。見た目の美しさだけでなく、香りにも気を配れると◎。お花を飾ったりアロマや消臭スプレーを使ったりして、室内の空気も気持ちの良く整えてください。
ポプリといったドライフラワーは飾り方によってはNGで、置くことでマイナス効果を招くことも。気になる場合は風水の専門家に相談するのがおすすめです。
観葉植物やお花など緑は基本的にお家に良い気を運んでくれる効果が高いと考えてよいでしょう。生きている植物は高い生命エネルギーを持ち、見ているだけで心を豊かにしてくれるのです。
ただし、枯れてしまっている植物や手入れの行き届いていない植物は見る者の気持ちを暗くさせるといった、逆効果を発揮してしまいます。お手入れを欠かすことなく、イキイキとした状態を保ったうえで、グリーンに囲まれた生活を送りましょう。
植物は葉っぱの方向や生える向きによって運勢を左右することがあり、基本的には上向いた葉っぱで丸い形のものが良いとされています。
室内の空気がよどんでしまうということは、気がよどむということに通じます。その状態では良い気が部屋の中を回ることなく、悪い気が停滞してしまいます。
そこで、重要なのが部屋の空気を外のものと入れ替えること、つまり換気なのです。こまめな空気の入れ替えを心がけましょう。ただし、良い気を逃さないように夜間は戸締りをしっかりとしてください。防犯上も夜間はしっかりと扉やカーテンを閉めることが重要です。
窓のない部屋では換気することはできませんが、その場合は扉を少しの間開けて換気すると良いでしょう。
風水を取り入れた間取りにするのならば、ぜひ方位に合う窓の配置やサイズにしてみましょう。窓は外とのつながりを持ち、自然のエネルギーや家の中を明るくしてくれる太陽光を取り入れる重要な要素です。
明るい場所は、ポジティブなエネルギーが循環するため、さまざまな運気を上昇させてくれます。また方位によっては、小さい窓のほうが「凶」の浸入を妨げるともいわれているのです。
どの方位に、どのようなサイズの窓を取り付ければ運気がアップするのか、正しい知識で窓の間取りを決めましょう。
間取りに風水を取り入れると同時に、家の使い勝手や動きやすさ(動線)も視野に入れてプランニングをしましょう。あまりにも「風水の吉凶」にとらわれた間取りにしてしまったために、動線が悪くて毎日ストレスを感じるようでは意味がありません。
こちらでは、家事をメインにした使いやすい動線についてご紹介していきます。
料理、洗濯、掃除などの家事動線を確保することは、主婦にとっては重要なポイントですよね。移動する経路を短くすれば、家事の時間が短縮されて、余った時間を有効に使えます。
まずは、朝昼晩と食事をつくるキッチンの環境を考えましょう。キッチン動線は、コンロ・シンク・冷蔵庫のレイアウトがトライアングルで、三角形の辺の合計が5メートル以内だと動きやすいとされています。さらに、次のポイントに気をつけると最小限の動きで、快適にキッチンを使えるでしょう。
キッチンとダイニング、リビングをつなぐ動線にするとも大切です。遮るものがないので、食事を出す、お茶を楽しむ、掃除をするなどの動作が容易になります。これに加えて、キッチンと玄関との距離は短い方が良いでしょう。重量のある食料品の持ち運びが短い距離で済み、素早くしまうことができます。
最近では、ランドリールームがある住まいが増えています。洗濯機だけでなく、室内乾燥ができたりアイロンがかけられたりするようなスペースです。
このシステムを間取りに取り入れるのならば、洗濯物が出やすい浴室の隣で、キッチンとの行き来が容易な場所が便利です。朝のお出かけ準備や夕飯作りと並行して、洗濯機にも注意を払うことができます。
ランドリールームを取り入れず、通常の洗濯機だけを配置する場合は、洗濯物を干す場所を中心に考えましょう。
濡れた洗濯物は意外に重量があるため、洗濯機と干し場が遠いと重労働になってしまいます。「服を脱ぐ」「洗濯する」「干す」「収納する」という4つの作業がワンフロアーでできるのが理想的です。
お掃除動線は、家の隅々まで掃除機をかけれるように意識するのがポイント。コンセントの配置に気を付けましょう。また、今すぐには必要性を感じていないとしても、将来コードレス掃除機を使う可能性を考慮して、掃除機の収納場所にコンセントを配置しておくのもおすすめです。
家具の位置にも注意を払いましょう。通り抜けの邪魔になるような家具配置も、スムーズな動線を遮ってストレスを感じさせるのでNGです。とくに造りつけ家具の場合は動すことができなくなるのが難点。
間取りを決める時は、風水だけでなく、家事をする時のことを考慮するのも大切です。実際に動き回る様子を頭に描きながらプランニングをしていきましょう。
取材協力
もくもく村
(株式会社アンジコア)
株式会社アンジコアが運営する漆喰や無垢などの自然素材で建てた無添加住宅やログハウスが見学できる展示場。先人たちの経験を基に導き出す風水を大切にして作った自然の中にある6棟の展示場をリアルに体感することができます。
同サイトでは、風水にも精通する山根維随代表に協力を依頼し、家づくりに取り入れるべき風水などについて伺いました。
シックビル症候群にかかった経験から、シックハウス症候群に苦しむ人を救いたいと考え、住宅事業に参入。化学物質による健康被害を防ぐため、自然素材を使った無添加住宅を提案しています。
さらに「家を建てるご家族の幸せのために、風水を取り入れるべきだ」という結論に至り、理論を修得。
風水の観点から見た「良い土地」探しから請け負い、質の高い家を提供しています。