金運・健康運・仕事運に恵まれた家を建てる!風水の家マニュアル【完全版】
T字路の突きあたりの家は、風水的にはどのように判断されるのでしょうか。その理由と、T字路突きあたりのメリット・デメリットをまとめています。
T字路は、風水的には悪いといわれています。道路は気の通り道といわれ、その突きあたりにある家は「気がぶつかる」「当たりが強い」「攻撃される」と捉えられるのです。
T字路の突きあたりの土地の場合、正面道路側に塀を作ったり木を植えたりすることで、悪い気が防げると考えられています。
風水では、T字路や袋小路の突きあたりは「槍殺(そうさつ)」「路沖殺(ろちゅうさつ)」と呼ばれ、槍が飛んできて突き刺すようなイメージを持ちます。実際に、台風などの強風をまともに受けてしまうこともありますし、T字路の交差点は車の事故も多いといわれます。
また、T字路の突きあたりは、エネルギーの行き場がなく、よどみ、凶運を招き込みやすくなるともいわれます。とくに直進してくる道の正面に玄関があると、さらに凶意が大きくなるのだとか。
2つの道路がY字型に交わっていると、そこには三角地ができやすくなります。三角地も風水では凶相だといわれています。
T字路の突きあたりの土地について伺うと、開口一番「危険です!」と山根先生。その理由を詳しくご説明いただきました!
「道路は悪いものだけが来るのではなく、良いものも来るんじゃないの?」「いわれているほど悪くはないのでは?」といったことをいう方がいます。
でも、直線というのは三角地と似ていて、鋭利なものが家に向かってくる悪いイメージを持たれているんですよ。また、突き当りは統計的に夫婦の離婚や早期の死別が多いんです。車が突っ込む交通事故も起こりえます。このような事情で売りに出ている土地が多いので、注意が必要です。
T字路の突きあたりにある土地は、専門家から見ても風水的に良くないようです。
T字路はどのような点が良くないのでしょうか?
統計学の一種である風水は、その土地が持つメリット・デメリットとも密接に関わっています。
T字路周辺の土地が持つメリット・デメリットをまとめました。
メリット |
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デメリット |
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T字路の突きあたりに立つ家は、正面が道路ということから、日当たりが良く、家からの見通しも良くなります。家の建つ向きによっては、夕方まで電気を点けなくても明るかったり、冬でも暖房いらずの暖かさが得られたりすることも。
風当たりが強くなるともいわれていますが、逆にいえば、風の通りがよく、洗濯物などもよく乾くとも捉えられます。
立地や道路の広さにもよりますが、十字路よりもT字路のほうが、交通量が少なく、騒音などに悩まされることが少なくなるかもしれません。
車の事故も気になるところですが、直進がない分、車もスピードを落として曲がるので、事故の可能性は低いという考えもあるようです。
風のあたりが強くなることから、台風や強風の日には風で飛んでくるものに注意したり、洗濯物を干す際には飛ばされないように気を付けたりしましょう。
交通量が多かったり、道路が広かったりする場合には、車の事故などが起こる可能性も高くなるので、場合によっては、反射板を付けるなどの対策が必要になるかもしれません。
正面に道路が伸びていることから、日当たりが良いことが多いのですが、日当たりが良すぎて、夏などは暑すぎるという場合もあるかもしれません。
玄関を出るとすぐに車と遭遇する可能性があるため、小さな子どもがいる場合は、子どもの飛び出しに注意しましょう。
風水では凶相といわれるT字路ですが、すでに住んでいる場合や、どうしてもこの土地を選ばざるを得ないという場合には、以下のように対応しましょう。
T字路は、道路から悪い気がダイレクトに入ってくるといわれています。これから家を建てる場合には、直進してくる道の正面に玄関や門を作らないようにして、なるべく道路から遠ざけて家を建てるのが良いとされています。
すでに家が建っている場合には、直進してくる道路、門、玄関が一直線にならないように注意してください。一直線になってしまっている場合には、可能であれば門の位置をずらす、門がない場合には塀や植栽で道路からの気を遮断するようにします。
道路側には、カーテンや障子は必須。とくに、自然素材の紙を用いた障子が効果的だといわれています。悪い気を入れないようにするため、道路側の窓やカーテンはなるべく開けないようにしてください。直進してくる道路側には、寝室をおかないようにしましょう。
T字路の突き当りの家は、日当たりが良いというメリットがありますが、日当たりが良すぎて暑くなりすぎる場合には、厚手の遮光カーテンなどで対応するといいでしょう。
道路と家との境に「庭」という空間を設けるのも1つの対処法です。可能であれば、塀を設けたうえで庭をつくりましょう。車が誤って突っ込んできたとしても、塀と庭があれば家にぶつかることなく停車する可能性があります。
こういった実害への対策はもちろんですが、土や植物には自然のエネルギーがあることも庭を設けたい理由です。良い気を家の中に呼び込めますよ。
ただし、大きな木を植えるのは良くありません。木が家よりも大きくなると、家の主人が「木」に変わってしまいます。庭を設ける場合にも風水の専門家に相談すると良いでしょう。
道路が家のあるほうに向かっているT字路や三角地、袋小路の突き当りを総じて「路沖殺」といい、別名で槍殺とも呼ばれます。「殺(さつ)」とは風水でいうところの「邪気」にあたり、遠ざける・はね除けるべきものだと考えられているのです。
路沖殺は家に向かって悪い気が向かっているのが良くありません。
土地から湧き上がる良いエネルギーを龍脈と呼びますが、それは龍の姿のように曲がりくねりながら入ってくるためです。T字路のお話でもお伝えしたように、一直線の気は槍のように突き刺す性質があるので、路沖殺に該当する場所で生活すると家族がリストラされたり夫婦間でケンカしたりというトラブルを招いてしまいます。
実際に路沖殺には、車が突っ込んでくる可能性や、ちり・ホコリが敷地内に押し寄せてくるという弊害があるのです。
今から土地探しをするのであれば、やはり路沖殺は避けるべきで、土地に詳しい専門家と一緒に見て回るのがベストといえます。
基本的にはT字路に住む場合と同じように、道と向き合う場所に門や玄関をつくらないのはもちろんですが、家を建てた後でも取り入れられる対策をご紹介します。
路沖殺といった凶作用のある場所に取り付けるのが「八卦鏡」です。悪いエネルギーをはね返す作用があります。
八卦鏡は大きく分けて凹面・凸面・平面の3種類。それぞれ作用が異なり、凹面はエネルギーの収束作用、凸面は反射・拡散作用、平面は陽のエネルギーを吸収して陰のエネルギーを反射します。
そのため、路沖殺の場合は反射作用がある凸面の八卦鏡を用いますが、使い方によっては近隣の家に不幸をまき散らしてしまい、風水の専門家は安易に使いません。
どうしても取り入れたいという方は必ず専門家の意見を仰ぎましょう。
中国との親交があり、多くの影響を受けてきた沖縄県では風水の考えが深く根付いています。風水がベースになっているとは知らずに取り入れている魔除けアイテムもたくさんあるそう。
たとえば、魔物を撃退するために設置されている石敢當(いしがんとう)がその1つです。もともとは中国の福建省から伝わった長方形の小さな石碑。魔物は一直線にしか進むことができず、T字路や三角地だと家に入ってくると考えられてきました。そのため、魔物をはね返す目的でT字路や三角地に設置されています。
近年では石材店が通販サイトで販売しているようなので、気になる方はチェックしてみてください。
カーブしている道の外側に家がある場合、風水では路弓殺(ろきゅうさつ)と呼びます。カーブでは悪いエネルギーが外側に分散されることから、凶相とされているのです。
その他にも、T字路や三角地、袋小路と同じように強い風が当たることやカーブを曲がり損ねて車が衝突する危険性があります。
一般道路に限らず、電車の路線も「道」として捉えられるため、大きくカーブしている路線の外側に家を建てるのはおすすめできません。
ネット上では「風水的に良くない」という意見が多いT字路。風水と家づくりの専門家である山根先生の見解も「統計的に離婚や死別が多い」として、T字路の土地を選ぶ方に向けた注意喚起を行なっています。
T字路に家を建てたせいで必ずしも不幸になるというわけではありませんが、車の事故や風圧などの実害を考えると、やはり土地選びでは避けたほうが良いでしょう。
素人の目から見ても土地の判断は難しいため、なるべく風水に詳しい専門家に意見をもらいながら探すのがおすすめです。
取材協力
もくもく村
(株式会社アンジコア)
株式会社アンジコアが運営する漆喰や無垢などの自然素材で建てた無添加住宅やログハウスが見学できる展示場。先人たちの経験を基に導き出す風水を大切にして作った自然の中にある6棟の展示場をリアルに体感することができます。
同サイトでは、風水にも精通する山根維随代表に協力を依頼し、家づくりに取り入れるべき風水などについて伺いました。
シックビル症候群にかかった経験から、シックハウス症候群に苦しむ人を救いたいと考え、住宅事業に参入。化学物質による健康被害を防ぐため、自然素材を使った無添加住宅を提案しています。
さらに「家を建てるご家族の幸せのために、風水を取り入れるべきだ」という結論に至り、理論を修得。
風水の観点から見た「良い土地」探しから請け負い、質の高い家を提供しています。